田中研究室メンバー
最近の風景
田中研究室は,言語学の中でも音韻論・形態論という分野がテーマになります。人間言語に共通の音の法則を見極めつつ,様々な言語の音のパターンがそこからどのように導かれるのか,どのように獲得されるのか,どのように類型的に関連しているのか,どのように歴史変化するのか,どのような知識体系として脳内に存在するのか,などについて理論や実験に基づいて研究しています。2018年度現在,在籍者として博士4人,修士4人,学士1人,研究生1人の学生からなり,歴代メンバーの国籍も日本,韓国,中国,台湾,フランス,イラン,オランダ,ブラジル,カナダなど多岐にわたり,留学生が多いのも特徴となっています。博士課程修了者は5人となりました。
大学院総合文化研究科言語情報科学専攻
教養学部教養学科超域文化科学分科学際言語科学コース
<博士課程>
- 渡部直也/スラヴ諸語における音韻の歴史変化とヴァリエーション
- 堀川遼太/言語起源における「意図」と「意味」の進化言語学的研究
- 黄竹佑/諸言語のプロソディにおける忠実性の役割
- マエリース・サラングル/複合語の連濁・アクセント・促音化をめぐる形態音韻論的研究
<修士課程>
- 赦韻/中国語閉鎖音に関する借用過程と歴史変化
- 野口大斗/日本語の二重母音の同定に関する定量的研究
- 多田明佳/日本語の混成語形成における音韻構造とOCP効果
- 寺崎冬雅/フランス語の借入過程とモデル化
<学士課程・研究生・聴講生>
- 桑原咲弥/トルコ語の強調形容詞に関する形態音韻論的研究
- ミッシェル・ファン・ボクホースト/連濁の地域変異に関する定量的研究
<修了者>
- 孫範基(修士,博士)/日本語と韓国語の音節音韻論/韓国外国語大学
- 西村康平(修士,博士)/日本語複合語の形態音韻論/いわき明星大学
- アヤット・ホセイニ(博士)/ペルシア語における韻律的プロミネンスの音韻論と音声学/テヘラン大学
- 高野京子(学士,修士,博士)/日本語の動詞由来複合語におけるアクセントと連濁ー名詞複合語との比較ー
- クレメンス・ポッペ(博士)/日本語の語レベルの韻律構造:通方言的な視点から/早稲田大学
- 呉偉原(修士)/台湾語の外来語音韻論/ザイオソフト(システムエンジニア)
- 明石香保里(修士)/日本語重子音の知覚実験的研究/インディアナ大学
- 旭友貴(学士,修士)/モンゴル語の音韻・形態研究およびそれらの獲得研究/京都通信社
- タミール・スタルバーグ(修士)/第二言語習得における素性階層論と有標性理論/富士通総研
- 謝小燕(修士)/満州語の末尾子音の共時バリエーション
- 楊洋(修士)/日本語動詞のアクセント研究/博報堂
- マルコ・フォンセカ(修士)/日本語の母音無声化に関する実験音声学的研究/イリノイ大学アーバナシャンペーン校
- 橋本大樹(修士)/外来語の短縮形に関する音韻・形態研究/カンタベリー大学
- 梅木翔太(学士)/名は体を表すか:自動車名にみる音と意味の関係/三菱電機
- 林田涼(学士)/日本語外来語における重子音の無声化:新しい洞察
田中伸一のホームページへ