韓国朝鮮語への招待

 近年、韓国や北朝鮮に関して、多くの情報がマス・メディアやインターネットを通じて流通しています。しかし、それらの多くは(肯定的なものであれ否定的なものであれ)かなり一面的なものであるというのもまた事実です。本当の隣人たちの姿は、もっと複雑で、もっと奥深いものなのです。

 韓国朝鮮語を学ぶことによって、われわれにとって最も身近な隣国の社会・文化・歴史にじかに触れ、隣人達と直接コミュニケーションをとることが可能になります。それはあなたがこれまで知らなかった隣人たちの姿を発見していく、とてもエキサイティングな体験となるはずです。実は、あまり知られていませんが、古来、日本と朝鮮半島との関係は深く、韓国朝鮮語学習の歴史もまた古いものがあります。それは、いつの時代も、韓国朝鮮語の知識が、隣国の社会や文化を知るうえで、大きな役割を果たしてきたことを意味しているのでしょう。

 韓国朝鮮語は、語順・助詞や漢字語語彙の存在・敬語の使用などといった側面で、日本語と共通する面が多いという点でも特徴的です。もっとも、微妙に異なっている部分もあります。その共通点と差異との両方に気をつけながら韓国朝鮮語を学ぶことこそ、まさに、日本語・日本社会・日本文化を「再発見」していくことにつながります。付け加えるなら、いまや、韓国朝鮮語話者は、朝鮮半島だけでなく、日本、アメリカ、ロシア、中国、オーストラリア……と広がっていますから、韓国朝鮮語の学習は世界規模で隣人を理解することにもつながっていくことでしょう。

 韓国朝鮮語をあらわす文字=ハングルは子音字と母音字の組み合わせで音節を形成する合理的な文字です。電車通学の人なら、そのたびに目にすることになる「고마바토다이마에」。これは、「コマバトーダイマエ(駒場東大前)」と読みます。最初の文字「고」は、まさに「ㄱ」[k]と「ㅗ」[o]の組み合わせで[ko]、すなわち「コ」の音になるといった具合に組み合わさっています。日本語と比べて子音と母音のバリエーションが多いので、覚えるのに多少苦労しますが、それでも頑張れば案外すぐに覚えられます。

 いかがでしょう? なじみの深い韓国朝鮮語を学習して、隣人に対する理解を深めてみませんか。それは、自分発見の素晴らしい機会となること、請け合いです。韓国朝鮮語部会では、全力で皆さんの学習をサポートいたします。

  그럼, 4월에 교실에서 만나요!
(では、4月に教室でお会いしましょう!)

韓国朝鮮語部会 主任 

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