英語を学ぶすべての人へ > タンゴッチ(仮)

タンゴッチ(仮)の紹介

このページでは、「英語を学ぶすべての人へ」作者が作成した、英単語学習ソフトをご紹介します。

更新記録:

2004.9. 2 英検3級対応「タンゴッチ」をアップロードしました。
2004.5.31 タンゴッチ(仮)の裏技集を追加いたしました。特定の単語を出題対象からはずしたり、出題範囲を指定する方法についてご紹介しています。
2004.5.10 最新版をアップロードしました。出題方式に、「Expanded rehearsal」を追加しました。間違えた問題の再出題スケジュールが、「難易度順」よりも予想しづらいため、より効果的な学習を行うことができます。

ダウンロードと使い方をクリックして、お試しください。
2004.5.5 最新版をアップロードしました。問題形式ごとの学習履歴が残せるようになりました。
2004.5.2 最新版をアップロードしました。「Self-selection」モードのインターフェースを改良しました。

<Table of Contents>

タンゴッチ(仮)の概要
タンゴッチ(仮)の構成
ダウンロード (←最新版のダウンロードは、こちらからどうぞ!)
プログラムの使い方

「Item List」の見方
問題を自作する際の注意
注意事項
タンゴッチ(仮)の裏技集
参考文献
Special Thanks
ご意見をお寄せください






タンゴッチ(仮)の概要

タンゴッチ(仮)は、ExcelのVBAを用いて作成された、英単語学習のためのプログラムです。無料で使用することが出来ます。使用には、Excel(ヴァージョン2000以上)が必要です。

タンゴッチ(仮)の主な特徴は、以下の通りです。

1) 英単語に関する、精緻な処理を可能にします。

文脈を利用した学習、英語による定義と結びつける学習、英単語の入力が求められる学習など、全7種類の出題形式が用意されているため、単語に関する精緻な処理が可能です。ゆえに、受容知識にとどまらず、語彙に関する深い知識の習得が期待できます。

2) 英単語の体系的な復習を可能にします。

先行研究において有用性が実証されているSiegel and Misslet (1984)やVan Bussel(1994)のアルゴリズムを採用し、学習履歴に応じた出題スケジュールの自動生成を実現しました。ゆえに、難易度の高い単語や、苦手な単語のみを重点的に学習することが可能になり、語彙の長期的な記憶に必要な、定期的で体系的な復習を可能にしています。

3) Excelによる簡単な操作で、自作問題集の作成ができます。

Excelのセルにデータを入力するだけで、簡単に問題を作成することができます。
 
4) 単語ごとに学習履歴を管理することができます。

単語ごとの学習成績や、通算の学習時間・出題数・正答率などのデータは、すべてExcelファイルの形式で提供されますので、自由に閲覧・編集することができます。

5) 学習者が入力した英単語を複数の語彙リストと照らし合わせ、各語彙リストにおけるランク情報を自動的に表示します。

本プログラムには、「SVL12000(以下、SVL)」と「北海道大学英語語彙表(以下、北大リスト)」のデータが入力されています。学習者が英単語を入力すると、プログラムはその単語を2つの語彙リストと照合し、各語彙リストにおけるランク情報を自動的にシートに挿入します。各語彙リストにおけるランク情報を参照することで、学習者はその単語の客観的な難易度や、有用性を把握し(複数の語彙リストに収録されている英単語であるほど、有用性が高いと考えられます)、学習の指針とすることができます。 *現在、この機能は一時的にはずしてあります。

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タンゴッチ(仮)の構成


タンゴッチ(仮)は、以下の3つのシートから成り立っています。



画面左下の一覧の中から、シート名をクリックすると、表示するシートを切り替えることができます。各シートの概要は、以下の通りです。

1) Top Page



プログラムを使用した、通算学習成績・時間を確認することができます。また、プログラムを起動するためのスタート・ボタンがあります。このシートはプログラムにより保護されているため、ユーザーが変更することはできません。

2) Item List

出題される英単語の問題データを作成・編集したり、英単語ごとの学習成績を閲覧することができます。このシートは、ユーザーが自由に変更することができます。

3) Study Log



プログラムを使用した履歴が閲覧できます。プログラムを起動するごとに、「学習を開始した時間」、「学習を終了した時間」、「解いた問題の数」、「正解した問題の数」、「正答率」が記録されます。このシートはプログラムにより保護されているため、ユーザーが変更することはできません。

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ダウンロードの仕方

タンゴッチ(仮)をダウンロードするには、以下のリンクをクリックしてください。

英検3級版タンゴッチ(仮)のダウンロード (←9月2日更新! zip形式です。解凍してお使いください)

重要:タンゴッチ(仮)は、Excelのマクロで作成されています。使用するには、まずタンゴッチ(仮)のファイルを開く前にExcelを起動し、セキュリティ・レベルを「中」に変更します。



セキュリティ・レベルを変更するには、上の画面のように、「ツール」⇒「マクロ」⇒「セキュリティ」とクリックします。


すると、左のような画面が表示されますので、「セキュリティ・レベル」のタブをクリックし、「中」にチェックをつけます。

セキュリティ・レベルの変更が終わったら、いったんExcelを終了します。その後、以下の説明にしたがって、操作を行ってください。

ダウンロードしたファイルを解凍すると、「Elaborative Vocab Builder.xls」という名前のExcelファイルが現れます。「Elaborative Vocab Builder.xls」を開くと、 下のようなウィンドウが表示され、マクロを有効にするか無効にするか聞かれますので、「マクロを有効にする」をクリックしてください。



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プログラムの使い方

ダウンロードしたファイルから英単語学習プログラムを起動するためには、以下の手順に従ってください。

1) プログラムの起動

ダウンロードしたエクセルファイルに含まれている3つのシートの中から、「Top Page」と書かれたシートをクリックします。シート中にある「問題開始ボタン」を押すと、以下のようなウィンドウが起動し、学習が始まります。



2) 出題順序の変更

プログラムの「出題順序」フレームのボタンをクリックすることで、出題順序を変えることができます(出題順序は、適宜変更することができます)。



(1) ランダム……登録されている単語が、ランダムに出題されます。

(2) 出題数が少ない……登録されている単語の中から、出題数が少ないものが優先して出題されます。

(3) 最近解いていない……登録されている単語の中から、最後に学習した日時が最も遅いものが優先して出題されます。

(4) 正答率順……登録されている単語の中から、正答率の低いものが優先して出題されます。

(5) 難易度順……登録されている単語の中から、「難易度」の高い単語が優先して出題されます(この出題方式は、van Bussel 1994のアルゴリズムを応用したものです。「難易度」に関する詳細は、「データシートの見方」中の「11.難易度」に関する説明をご覧下さい)。

(6) Expanded rehearsal……オススメ!各単語の難易度を考慮しつつ、間違えた単語を一定の間隔を置いて複数回再提示して、復習を促すアルゴリズムです。Expanded rehearsalは、別名increasing ratio reviewとも呼ばれ、Siegel and Misslet (1984)で考案され、野辺田(1986)、樗沢(1987)、田地ほか(1988)により検証が行われています。

Expanded rehearsalの特徴は、復習を重ねるごとに、復習と次の復習との間隔が、徐々に大きくなってゆくということです。

具体的には、ある単語を間違った際に、4回復習するとした場合、Expanded rehearsalでは、

・ 1回目の復習:誤答の2アイテム後
・ 2回目の復習:1回目の復習の3アイテム後
・ 3回目の復習:2回目の復習の5アイテム後
・ 4回目の復習:3回目の復習の7アイテム後

という感じで、徐々に間隔を大きくして、復習を繰り返します(これが、「Expanded rehearsal」という名前のゆえんです)。

本プログラムでは、「Expanded rehearsal」に基づいた出題順序として、「再出題間隔:(小)」、「再出題間隔:(中)」、「再出題間隔:(大)」の3種類が用意されているため、学習者が好みに応じて、出題間隔を調整することができます。

(「再出題間隔:(小)」では、復習と復習の間隔が短く、「再出題間隔:(大)」では、復習と復習の間隔が長いという違いがあります)

また、本プログラムの「Expanded rehearsal」では、復習間隔を決める際には、部分的にランダムの要素も入っています。

「難易度順」では再出題の間隔が一定のため、何度も使用していると次にどの単語が出てくるか予想ができてしまうことがありますが、「Expanded rehearsal」では復習間隔が常に変わるため、「難易度順」よりも順番が予測しづらく、より実践的なアルゴリズムであるといえるでしょう。


3) 出題方式の変更

このプログラムでは、現在、以下の7つの出題方式で学習をすることができます。

  1. 英語⇒日本語(文脈付):文脈をヒントにし、(  )内の英単語の意味を推測します。
    (例)



    ⇒ "exploit"という英単語の意味を、4つの選択肢の中から選択します。

  2. 日本語⇒英語(文脈付):文脈をヒントにし、(  )内に当てはまる英単語を選択します。
    (例)



    ⇒ (  )内に当てはまる、「搾取した」という意味の英単語を、4つの選択肢の中から選択します。

  3. 英語⇒日本語:表示された英単語の日本語訳として適当なものを、4つの選択肢の中から選択します。
    (例)



    ⇒ exploitという単語の日本語訳として適当なものを、選択します。

  4. 日本語⇒英語(4択):表示された日本語に対応する英単語を、4つの選択肢の中から選択します。
    (例)



    ⇒  「〜を悪用する、搾取する」という意味を持つ英単語を、選択します。

  5. 英語定義⇒英語(4択):表示された英単語の定義に対応する英単語を、4つの選択肢の中から選択します。
    (例)



    ⇒ 上の定義に対応する英単語を選択します。

  6. 空所補充(タイプ):文脈をヒントにし、(  )内に当てはまる英単語をキーボードから入力て、文章を完成させます。
    (例)



    ⇒ (   )内に当てはまる英単語を、キーボードから入力します。

    註)文中で使われているのが活用形(動詞の過去形・過去分詞や、形容詞の比較級・最上級など)であっても、答えの欄には、必ず原形を入力するようにしてください。そうでないと、正解が正しく認識されません。

    (例)答えが"see"の過去形である"saw"であったとしても、答えの欄には、原形である"see"を入力します。
  7. 日本語⇒英語(タイプ):表示された日本語に対応する英単語を、キーボードから入力します。
    (例)



    ⇒ 「〜を悪用する、搾取する」という意味を持つ英単語を、キーボードから入力します。

「出題方式(お任せ)」

「出題方式(お任せ)」という見出しの下にある以下の2つのボタンは、コンピュータに出題方式の選択をお任せするものです。2つのボタンの詳細は、以下の通りです。



(1) ランダム……出題方式が1〜7の内、ランダムで決まります。

(2) Step-by-step……オススメ!コンピュータが各単語ごとに学習者の習熟度を判断し、習熟度に応じた出題方式を選択します。ある単語について学習を重ねるうちに、「文脈を使用した学習」⇒「文脈から切り離された学習」⇒「英語の定義と結びつける学習」⇒「英単語の入力を 求められる学習」というように、徐々に難易度の高い出題方式で語彙知識がテストされるようになるため、順を追って学習を進めてゆくことができます。

具体的には、各単語につき正解を重ねるうちに、出題方式が上の1〜7の順番で変わってゆきます。7の出題方式で正解した単語は、以降はランダムで5〜7の形式で出題されます。

「出題方式(指定する)」



「出題方式(指定する)」という見出しの下にある7つのボタンは、ユーザーが任意に出題形式を切り替える際に使用するものです。

「英語⇒日本語(文脈付)」〜「日本語⇒英語(タイプ)」の7つのボタンをクリックすることで、先程の出題方式1〜7に相当する方法の中から、練習を行いたい出題方式を選択することができます。


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「Item List」の見方

「Item List」という名前のシートを編集することで、自作の問題を作成することが可能です。しかし、不用意にデータを改変すると、ソフトが正常に動作しなくなってしまうおそれがあります。



以下に、「Item List」の見方を解説いたしますので、各セルが何を示すかを理解したうえで、データの編集・作成を行ってください。

1 英単語 学習対象となる英単語です。
2 品詞 学習対象となる英単語の品詞データです。現在は使用されていません。
3 和訳 1で入力した英単語の和訳です。
4 SVLレベル アルクの語彙表、SVLにおけるその単語のランクです。1000〜12000の1000刻みで、1000が一番初歩的、12000が一番難易度が高いことを表します。SVLの詳細については、以下のURLをご覧下さい。

-> SVL12000 (from Space ALC)
5 北大レベル 北大リストにおけるその単語のランクです。1〜5の5段階で、1が初歩的、5が難易度が高いことを表します。詳細については、以下のURLをご覧下さい。

-> 北海道大学英語語彙表
6 例文 1で入力した英単語を使用した例文です。
7 例文訳 7で入力した例文の日本語訳です。例文訳の中で、1で入力した英単語に該当する部分は、(  )で囲まれています。
8 Exercise 7で入力した例文中で、1の英単語に該当する部分を(  )で囲ったものです。この列に入力したデータは、文脈を使用した出題形式の際に使用されます。
9 英語定義 1で入力した英単語の定義を、英語で説明したものです。
10 正解率 その単語に関する問題の通算正解率です。「通算正答数/通算出題数」で計算されます。
11 難易度 その単語の学習困難を表す値です。この値が0に近いほど難しい単語であり、1に近いほど簡単な単語であることを表します。

この値は、その単語について正解すると値が大きくなり、不正解だと小さくなるため、常に変動します。「出題順序」で「難易度順」を選択すると、この値が低い単語が優先して出題されるようになるため、難易度の高い単語、自分が苦手としている単語を優先的に学習することができるようになります。
12 最後の出題時間 その単語を最後に学習した日時です。「出題順序」で「最近解いていない」を選択した際に、このデータが使用されます。
13 累積出題数 その単語が出題された通算回数です。
14 正答数 その単語に関する問題に正解した通算回数です。
15 学習ステージ
「出題形式」で「Step-bu-step」を選択した際に、使用されるデータです。
16〜
29
文脈付英日出題数〜英語タイプ正答数 各出題形式ごとの通算出題数、通算正解数が記録されます。
30 難易度グループ 「出題順序」で「難易度順」を選択した際に、使用されるデータです。
31 %グループ 「出題順序」で「正答率順」を選択した際に、使用されるデータです。
32 復習回数 「出題順序」で「Expanded rehersal」を選択した際に、使用されるデータです。
33 復習までのインターバル 「出題順序」で「Expanded rehersal」を選択した際に、使用されるデータです。
34 直近5問 「出題順序」で「Expanded rehersal」を選択した際に、使用されるデータです。

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問題を自作する際の注意

問題を自作する際には、以下の点に気をつけてください。

  • 重要:自作の問題を入力する際は、「Item List」のデータ最終行の直後に入力してください。例えば、現在20行目までデータが入力されている際には、21行目に新しいデータを入力してください。21行目を空白にして、22行目以降に問題を入力しても、その問題は出題されません。
  • 重要:単語を入力する際には、「英単語」と「和訳」の2つの列に関しては、必ず入力するようにしてください。それ以外の、「品詞」「例文」、「例文訳」、「Exercise」、「英語定義」などの列は、必要に応じて入力してください(逆に言えば、「英単語」と「和訳」の2列が入力されていれば、その単語は出題されるようになります)。
  • 現在、入力することができるデータは最大で999件までです。1001行目以降にデータを入力しても、その単語は出題されません。
1 英単語 入力必須項目です。
2 品詞 空白のままで構いません。
3 和訳 入力必須項目です。

注意:ここには、数字のみのデータを入力しないで下さい。例えば、"hundred"という英単語の和訳として、「100」と入力すると、プログラムが正常に動作しません。「百」、あるいは、「数字の100」などと入力し、数字のみのデータを入力しないように注意してください。
4 SVLレベル SVLに登録されている英単語を1の「英単語」の欄に入力すると、「SVLレベル」の欄は自動的に入力されます。空白のままでも構いません。 *現在、この機能は一時的にはずしてあります。
5 北大レベル 北大リストに登録されている英単語を1の「英単語」の欄に入力すると、「北大レベル」の欄は自動的に入力されます。空白のままでも構いません。 *現在、この機能は一時的にはずしてあります。
6 例文 空白のままでも構いません。
7 例文訳 「例文」の日本語訳を入力します。空白のままでも構いません。

注意:例文訳の中で、1で入力した英単語に該当する部分は、(  )で囲むようにしてください。

(例)
英単語:squalid
例文:The impoverished family lived in squalid conditions.

例文訳は、「その貧困家庭は、むさ苦しい状態で暮らした」となりますが、例文訳中で、"squalid"に該当する部分は「むさ苦しい」となりますので、「むさ苦しい」の部分は(  )で囲ってください。ゆえに、例文訳は、「その貧困家庭は、(むさ苦しい)状態で暮らした」と入力してください。
8 Exercise 「例文」中で、答えとなる英単語を(  )に置き換えたものを入力してください。空白のままでも構いません。

(例)
1に"conciliatory"という単語が入力してあり、7に"As a conciliatory gesture, I have published an apology."と入力した場合は、8には、"As a (  ) gesture, I have published an apology."という文が入ります。
9 英語定義 データの入力には、オンライン上の英英辞典を使用すると便利です。空白のままでも構いません。
(例)
Longman Web Dictionary
Merriam-Webster Online
Oxford Advanced Learner's Dictionary
10 正解率 空白のままで構いません。
11 難易度 問題を自作する際には、0.01(難しい)〜1.0(簡単)の間で設定します。何も入力せずにソフトを起動すると、その単語がSVLや北大リストに収録されている場合は、それらの語彙リストにおけるランク付けを元に、難易度が自動的に計算されます。もし、入力した単語がSVLにも北大リストにも入っていない場合は、0.5が入力されます。空白のままでも構いません。
12 最後の出題時間 空白のままで構いません。
13 累積出題数 空白のままで構いません。
14 正答数 空白のままで構いません。
15 学習ステージ
空白のままで構いません。
16〜
29
文脈付英日出題数〜英語タイプ正答数 空白のままで構いません。
30 難易度グループ 空白のままで構いません。
31 %グループ 空白のままで構いません。
32 復習回数 空白のままで構いません。
33 復習までのインターバル 空白のままで構いません。
34 直近5問 空白のままで構いません。

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タンゴッチ(仮)の裏技集


ここでは、覚えておくと便利な、タンゴッチの秘密テクニックをご紹介いたします。

出題範囲を指定するには?


タンゴッチを使用した学習を何度か繰り返していると、「この単語は覚えたから、もう出題範囲からはずしたい」などと思われることがあるかと思います。タンゴッチでは、「Item List」にある操作をすることで、特定の単語を出題対象からはずしたり、出題範囲を指定することができます。詳しくは、以下をご覧ください。

1) 特定の単語を出題させなくするには

自分が覚えたと思う語彙をなるべく出題させたくない場合は、「Item List」中の「難易度」の欄に、数字の「1」を半角文字で入力してください。

そうすれば、「難易度順」と「Expanded rehearsal」の出題方式では、その単語は出題されなくなります。

しかし、この方法では、出題順序を「ランダム」、「出題数が少ない」、「最近解いていない」、「正答率順」にした場合は、その単語は出題されてしまうという欠点があります。

この欠点を改善したい場合は、以下の2)の方法をお試しください。

2) 出題範囲を指定するには

例えば、2行目から50行目までのデータのみを出題範囲にしたい場合は、51行目に、空白の行を「挿入」してください。タンゴッチは、空白行の直前までを出題範囲として認識しますので、出題範囲を区切りたいところに空白行を入れれば、空白行より下は出題されることはありません。

この方法を使用すれば、どのような出題順序を選んでも、空白行より下は出題されません。ですから、1)の方法にあった、「ランダム」、「出題数が少ない」、「最近解いていない」、「正答率順」の出題順序では、出題したくない語が出題されてしまうという欠点を解決することができます。

再び全てのアイテムを出題範囲にしたい際には、挿入した空白行を行ごと「削除」すればOKです。

また、Excelのソート機能を使用すれば、

  1. 正答率の低いものベスト20のみを出題範囲にする
  2. まだ1回も学習していないもののみを出題範囲にする
  3. 難易度が0.5以下のもののみを出題範囲にする
といった、きめの細かい出題範囲の指定も可能です(この方法は、Excelでソート機能が使いこなせる方にのみ、ご推奨いたします)。

例えば、1. を行いたいのであれば、まず「Item List」中のすべての単語を選択して、そのあと「データ」→「並べ替え」(ソート)をクリックします(このとき、1行目の「英単語」、「品詞」、「和訳」などの見出しも選択されていることを確認してください)。

その後、「最優先されるキー」を「正答率」にし、「昇順」をチェック、「範囲の先頭行」では「タイトル行」をチェックした上で、「OK」ボタンを押します。

こうすると、すべてのアイテムが、「正答率」の低い順に並び替えがされたかと思います。その後、22行目に空白行を挿入し、タンゴッチを起動すれば、2行目〜21行目の単語のみが出題範囲となりますので、正答率の低いものベスト20のみを出題することができます。

出題数、難易度、正答数、SVLレベルを元に出題範囲を指定したい際には、「最優先されるキー」を、それぞれ「累積出題数」、「難易度」、「正答数」、「SVLレベル」にした上で、「並べ替え」を実行し、その後出題範囲の末尾としたいところに空白行を挿入すればOKです。

この方法を用いる際には、1行目の「英単語」、「品詞」、「和訳」などの見出しも、単語と一緒にソートしてしまわないように、ご注意ください。

また、挿入した空白行を削除する際には、入力していた単語データの一部が削除されるなど、必要なデータを消してしまうことがないように、お気をつけください。

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注意事項

・ 重要:各シートの名前(「Top Page」、「Item List」、「Study Log」)は変更しないで下さい。変更すると、プログラムが正常に動作しません。

・ 重要:「1.英単語」と「3.和訳」に関しては、必ず入力するようにしてください。

・ 動作確認は、Excel2000、2002および2003で行っています。

ご自身のPCにインストールされているExcelのバージョンが判らない方は、以下の手順でご確認ください。



Excelを起動し、「ヘルプ」⇒「バージョン情報」をクリックします。すると、以下のようなウィンドウが現れます。



1行目の「Microsoft(R) Excel」の右に書かれている数字が、ご使用になっているExcelのバージョンです。上の例では、「2002」が、Excelのバージョンになります。

・ プログラムの使用は、ご自身の責任のもとで行ってください。作者は、タンゴッチ(仮)の使用に伴い発生した問題に対して、一切責任を負わないものとします。

・ 本プログラムの初期状態で入力されている英単語、和訳、例文、例文訳のデータの複製、転載など、二次利用を禁止いたします。

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参考文献

  • Siegel, M.A. and Misselt, A.L. "Adaptive feedback and review paradigm for computer-based drills." Journal of Educational Psychology 76. 2 (1984): 310-317.
  • van Bussel, F.J.J. (1994) Design rules for computer-aided learning of vocabulary items in a second language. Computers in Human Behavior 10: 63-76.
  • 田地庸子, 駒井利江, 石本菅生, 鈴木美加. "適応型日本語ドリル・プラクティス・プログラムに関する研究−擬態語学習用CAIシステムにおける復習スケジュールの終了基準−" 視聴覚教育研究, 18(1988), 49-74.
  • 野辺田洋子. "コンピュータによるドリル・プラクティス学習の効果に関する実証的研究-適応型プログラムと非適応型プログラムの比較."国際基督教大学提出修士論文, 1987.
  • 樗沢尚子. "コンピュータによるドリル・プラクティスの誤答再提示位置に関する実証的研究."国際基督教大学提出学士論文, 1987.

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Special Thanks

  • 本プログラムに入力されている和訳データは、PDIC Users PageのYoshi様が作成されたデータに、一部修正を加えたものを使用させていただいております。また、和訳の付与にあたり、kyoun the 4thの西田京介様が開発された、apsseを使用させていただきました。両氏のご協力に、深く感謝申し上げます。
  • 本プログラムの初期状態で入力されているデータの一部は、(株)アルクより、ご提供いただきました。ご協力に深く感謝申し上げます。
  • Exerciseのオートフィル機能や、英英辞典を活用した問題については、立命館大学大学院の水本篤氏よりヒントをいただきました。深く感謝申し上げます。

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皆様のご意見をお待ちしております

本ソフトに関する感想がありましたら、こちらの専用メールフォームよりお送りいただければ幸いです。


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