担当科目(平成11年度)
1. 名古屋大学
- 生成音韻論 I, II(大学院人間情報学研究科・言語情報論講座):日本語や英語を中心とした個別言語の音韻体系を,様々な音韻・形態に関わる現象を通して考察する。特に,対象言語の音韻体系に見られる個別性と他言語と共通する普遍性との関係を見据えつつ,あるべき文法モデルの姿を探究する。中心的テーマは,最適性理論に基づく日本語の文法モデルの構築・検証である。II では引き続き,最適性理論に基づく日本語の文法モデルの構築・検証を行う。生成音韻論氓履修済みであることが望ましい。
- 言語情報論演習 I, II(大学院人間情報学研究科・言語情報論講座):言語情報論(生成文法)に関する演習を行い、同時に論文作成の指導を行う。II では1年次の演習を踏まえ、言語情報論(生成文法)に関する個別のテーマを取り上げて演習を行い、同時に論文作成の指導を行う。
- 言語文化科目 I(言語文化部・英語学科):外国語の能力を高め、異文化理解を深めて、国際社会に相応しい教養を身につけることを趣旨とする。
2. 他大学
- 日本語学特論(南山大学・大学院外国語学研究科):日本語の音韻体系・音韻現象を考察しつつ,これらが生成音韻論(最適性理論)によってどのようにうまく捉えられるかを考察する。また,様々な日本語のデータを検討することにより,分析の問題点や改善法などを追及する。具体的には,様々な論文を読みながら,前期では生成音韻論(最適性理論)の基本的枠組みを,後期ではセグメンタルな現象からプロソディックな現象をもとにその応用を,それぞれ考察する。随時,他のプリント教材でも補いつつ進めていきたい。
- 日本語学特殊講義 IIA・英語音韻論 I, II(南山大学・外国語学部):日本語の音韻体系・音韻現象を概観しつつ,これらが生成音韻論によってどのようにうまく捉えられるかを考察する。また,様々な日本語のデータを検討することにより,分析の問題点や改善法などを追及する。具体的には,Tsujimura (1996), An Introduction to Japanese Linguistics の第3章 "Phonology" を読みながら,前期では基本的現象を通して生成音韻論の初歩を,後期ではセグメンタルな現象からプロソディックな現象をもとにその応用を,それぞれ考察する。随時,他のプリント教材でも補いつつ進めていきたい。
田中伸一のホームページへ