言語態 第18号
2019年3月発行
A5判・並製・275頁
定価 700円
【目次】
論文
●田中 雄大
男根(ファルス)的構造から根茎(リゾーム)的読解へ
――謝裕民「アンボン休暇」における根(ルーツ)探しとSinophone Literature 007
●金 景彩
批評が構想される場
──植民地期、林和の唯物論的文芸理論における歴史と文学 043
●朴 珍娥
自己からの「自己卓越」
──夏目漱石、「趣味の遺伝」 069
●郭 東坤
拮抗する「笑談」と「真面目」さの言語ゲーム
――夏目漱石『心』における生成される〈今〉 089
●平井 裕香
主体の統一、主語の分裂
――「非常」と「処女作の祟り」の方法 107
●井上 法子
『春の日』との訣別
――土屋文明と前川佐美雄の模倣論争に着目して 123
●井川 理
「共同製作」としてのテクスト
――横溝正史『鬼火』における検閲・挿絵・改稿の問題 149
●パルマー・セーラ
女を造るということ
――星新一「ボッコちゃん」における女性像と社会的ジェンダー構築 171
●安藤 史帆
高橋たか子「ロンリー・ウーマン」にみる「狂気」
――現実という幻想に抗う「主体」 195
●黒沢 祐人
依存とケアの水
──目取真俊「水滴」における記憶の現在性の再考 215
●桑原 旅人
ジャック・ラカンにおける〈悪〉の問題
──バタイユとルージュモンのその理論への影響という観点から 235
●Zane D.R. Mackin
The Tram as “Transfigured Reality” in Vittorio De Sica’s Ladri di biciclette 249
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